こんにちは。愛知県岡崎市の不動産屋 さくらです。今回は「窓選びで気を付けるポイント」について、お話したいと思います。
窓選びについては、「窓の目的」も合わせてご確認ください。
窓を閉めているのに、冬のお風呂が寒くつらい思いをしていませんか。もしかしたら、それは窓から熱が奪われているかもしれません。基本的にお風呂の窓は1枚なので、外気の影響を受けやすく、暖房で暖まった浴室の空気を外に逃がしています。
風呂場はどうしても湿気がこもりやすいので、換気するにも窓を付けた方が良いと思ったんだけど…
風呂場で人気だった「ルーパー窓」、今は…
突然ですが、ルーパー窓を皆さんご存知でしょうか。
一昔前、ルーパー窓(ジャロジー窓)は風呂やトイレ等で良く見かける人気な窓でした。人気の理由は、ハンドル操作で簡単に換気が行え、見た目もオシャレだからです。但し、今ではルーパー窓を付ける家はだいぶ減っています。理由は、窓を閉じても断熱性・気密性がとても悪いことです。
換気する目的でルーパー窓を設置
換気する目的でルーパー窓を風呂場に設置したことは、正しい選択だといえます。但し、ルーパー窓のデメリットを良く理解していない結果とも言えます。
換気する目的+気を付けるポイントで窓を選ぶ
では、いったい何に気を付ければ良かったのでしょうか。
例えば、換気する目的に加え、断熱性・気密性を考慮することです。例えば、横滑り出し窓(換気)×複層ガラス(断熱性)の組み合わせなどがあります。
窓選びで気を付けるポイント
窓の目的は、採光・換気・眺望であると前回お伝えしています。但し、目的だけでなく、窓選びで気を付けるポイントが重要になってきます。そこで、特に気を付けるポイントを4つ、ご紹介していきます。
気を付けるポイント1-防犯
1つ目のポイントは防犯です。警視庁の調べるによると、住宅対象侵入窃盗は縁側・ベランダ・居室等の窓からの侵入が約60%と高い数値になっています。窓は侵入経路であることを意識してください。
そこで、窓の防犯対策としては防犯ガラスがおすすめです。防犯ガラスはシャッターと違い開閉の手間がいりませんし、外観の意匠性も損なうことはありません。但し、全ての窓を防犯ガラスにすると、値段も高額になります。そこで、20cm未満の細い窓、シャッターや面格子などを上手く組み合わせていきます。
気を付けないといけないのが、実は『鍵の閉め忘れ・かけ忘れ』による空き巣被害が意外と多いことです。そこで、戸締りをお知らせする商品もありますので、是非、一度ご確認ください。
気を付けるポイント2-掃除
2つ目のポイントは窓の掃除です。窓掃除の目安は、簡単な手入れは年に6~10回、本格的な手入れは年に2回が理想と言われています。この窓の掃除は、特に外側と足場に注意が必要です。
例えば、2階の窓を掃除する場合、内側から手を伸ばして掃除する、もしくは外から伸縮タイプのガラスワイパーを使って掃除することになります(但し、FIX窓は内側から掃除はできません)。
そこで、2階の窓には『滑り出し窓』がおすすめです。滑り出し窓は、窓を半回転することで簡単に外側の掃除ができます。
気を付けるポイント3-窓の配置
3つ目のポイントは窓の配置です。注文住宅を建てられる方は、採光や眺望のことを考え、窓の配置を決める方は多いと思います。但し、換気も窓の配置によって影響することを意識してください。
例えば、「1つの部屋に2つの窓が必要」という言葉を聞いたことはないでしょうか。理由は、室内に風の通り道をつくり、風通しを良くするからです。また、2つの窓を向かい合う形で設置するのが、セオリーとも言われています。
そこで、窓は1部屋に2つ配置することを心掛けます。但し、間取りよっては、常に2つ窓を設置できないことがあります。その場合、ドアを窓として考えてみてください。また、”室内窓”や”ドアを閉めた状態でも換気ができるルーパー付ドア”もありますので、一度、ご確認ください。
気を付けるポイント4-窓の断熱性・気密性
4つ目のポイントは窓の断熱性・気密性です。2020年の現在でも、家の窓は1枚ガラスのアルミフレームが多く、冷気が室内に伝わりやすい状況です。家が寒い理由の一つは窓にあることを意識してください。
そこで、断熱性や気密性を高める複層ガラス+樹脂窓をおすすめします。ルーラー窓・引き込み窓は断熱性・気密性が特に低いのでおすすめです。
『窓選びで気を付けるポイント』について、最後に
最後に、注文住宅を建てられる方はもちろん、建売・分譲住宅やマンションをお求めの方にも、防犯ガラスや断熱仕様の窓になっていることを住宅メーカーに確認してみてください。