こんにちは。愛知県岡崎市の不動産屋 さくらです。
今回は、「屋根のリフォーム(塗装、葺き替え、重ね葺き)」について、お話したいと思います。特に、家を建て数年経ってる方は、これからリフォームが必要になってきます。また、新しく新築を建てる方!!是非、屋根のメンテナンスを頭に入れておいて下さい。
屋根の内側には、ルーフィング(防水シート)が組み込まれているので、こちらもメンテナンスが必要になります。
タイトルにも書いてある”屋根のリフォーム費用”を先にお答えすると、塗り替えは約40~80万円、葺き替えは約60~200万円、重ね葺き(カバー工法)は約80~120万円が必要になってきます。ちなみに、期間は10年~15年に一度必要になります(30坪住宅の場合)。
リホームの方法(手段)
屋根をリホームする場合ですが、大まかに3つ分類されます。それぞれの特徴を説明していきます。
葺き替え(ふきかえ)
葺き替えとは、屋根の表部分だけを補修するのではなく、全面的に屋根を一新するリフォームになります。もともとある屋根の下地から表面までを丸ごと新品へと取り替えますので、屋根材と塗装方法によって値段が大きく変わってきます。
デメリットとしては、解体費用と処分費が必要になるので、費用は高く、工期も長くなります。
重ね葺き(かさねふき)
重ね葺き(カバー工法)とは、既存の屋根の上に、防水シート(ルーフィング)と新しい屋根材をかぶせる工法のことです。解体作業を必要としないカバー工法は、短期間に低コストでリフォームできるので、とても人気を集めています。
デメリットとしては、屋根全体の重量が増えるので、耐震性能が低下してしまいます。
塗り替え
塗り替えとは、現在の屋根の塗装をし直すものになります。塗り替えは、スレート、金属屋根などで必要になってきます。塗り替えは、他と比べて費用が安く、工期も短くてすみます。
デメリットとしては、時間と共に劣化してしまうので、定期的なメンテナンスが必要になります。
屋根材の種類(特徴)とメンテナンスの間隔
続いて、屋根材の種類(特徴)とメンテナンスの間隔をご説明します。
スレート屋根
スレート屋根は国内シェアNo.1の屋根材です。スレート屋根は「軽量」であることが大きな特徴で、陶器瓦に比べ重量は半分以下です。
メリット
- 軽量なので耐震性が高い
- 価格が安い
- 施工が簡単である
デメリット
- 割れやすい
- 劣化により防水性がなくなるので10年を目安に塗装が必要
メンテナンスの間隔
(10~15年毎に再塗装)
※耐用年数は25~30年
ガルバリウム鋼板(こうはん)
ガルバリウム銅版は、シェア急成長の金属屋根です。ガルバリウム銅版は”耐食性”と”防食性”を併せ持つ屋根材です。
メリット
- 耐食性や耐震性が高い
- 緩い勾配の屋根にも施工可
デメリット
- 断熱性が低い
- 遮音性が低い
メンテナンスの間隔
(20年で再塗装)
※耐用年数は25~30年
ジンカリウム鋼板(こうはん)
ジンカリウム鋼板は、ガルバリウム鋼板と似ています。違う点は、表面が砂状の自然石でコーティングされています。
メリット
- ガリバリウム鋼板と比較し、防音性や断熱性が改善(再塗装不要)
デメリット
- 価格が高額
- 一体型のガリバリウム鋼板よりは断熱性が劣る
メンテナンスの間隔
(再塗装は不要)
※耐用年数は40年~50年
陶器瓦(とうきがわら)
登記瓦は、耐久性に優れた屋根材です。瓦自体は50年~60年ほど持ちますので、こまめにメンテナンスしなくても良いという点も嬉しいポイントです。
メリット
- 再塗装不要
- 耐久性も高く、メンテナンスコストが安い
デメリット
- 屋根材の中では高額である
- 重量が重いので耐震性が低い
メンテナンスの間隔
(再塗装不要)
※耐用年数は50~60年
アスファルトシングル
アスファルトシングルは、アメリカやカナダではシェア80%を誇る屋根材です。
メリット
- 防水性が非常に高い
- 重量はスレート屋根の約1/2と非常に軽量である
デメリット
- コケや藻が生えやすい
- 軽量すぎて、強風で剥がれる可能性がある
メンテナンス
(10年~20年)
※耐用年数は20年~30年
「屋根のリフォーム」について、最後に
屋根の劣化で一番心配することは、クラック等による雨漏りだと思います。但し、屋根材でクラック等のヒビがあってもすぐに雨漏りするわけではありません。「屋根材=1次防水」「ルーフィング=2次防水」の二段構えで、屋根の防水機能は保たれているからです。
ちなみに、雨降り直前にルーフィング施工する業者は、お客様のことより自社の工事段取りを優先している業者だと言えます(ルーフィング施工は、雨漏りの危険度を上下する最も重要な工程です)。なので、そのルーフィング施工さえも自社都合で行なう業者は、悪徳業者だといっても過言ではないので、注意が必要です。