はじめまして。愛知県岡崎市の不動産屋 さくらです。
今回は「比べてみた。駐車場は砂利 VS アスファルトのどっちがいいの?」と題し、砂利とアスファルトの駐車場を比べてみました。
ちなみに、駐車場経営は、初期投資が少なく、すぐに始められる土地活用として人気があります。人気がある反面、供給過多に陥り、若者の自動車離れも相まって、空き駐車場が増えているのも事実です。そこで、少しでも借主さんのニーズに応え、多くの人が集まる駐車にするため、地面の選定はとても重要になってきます。
「砂利」のメリットを考えてみる
この記事でいう「砂利」は「砕石」です
最初に、この記事の冒頭から使っている砂利ですが、厳密に言うと「砕石」を指しています。砂利とは、直径2~5cm程度の石や、小石に砂が混ざったものです。それに対し、砕石とは、人工的に岩石をクラッシャーに入れて砕いたものになります。砂利との決定的な違いは、粒の大きさが不揃いということです。砕石は馴染みのない言葉なので、あえてここでは 砂利と表現しています。
砂利とアスファルトの割合について
愛知県にある駐車場を調べた結果、砂利(無舗装)とアスファルトの割合は以下の数値となりました。アスファルトの駐車場は88%です。正直、自分の思ってた以上の数字でした。なぜなら、自分が管理している岡崎の駐車場では、約半数を砂利が占めているからです。
砂利のメリット①:施行費が安い
それでは、砂利のメリットについて、1つづつ考えていきます。1番のメリットは、施行費(初期開発費)が安く抑えられることです。例えば、1台あたりの施行費は、砂利の約3万円に対し、アスファルトでは約10万円と3倍以上の開きがあります。また、解体する費用も、アスファルトの方が高くなります。
砂利のメリット②:施行期間が短い
砂利の駐車場では、施行後すぐに駐車できますが、アスファルトは養生期間が必要になります。だいたい約1週間は利用できません。(貸出中の駐車場は特に、)施行期間が長引くと、色々な手間も増えることになります。
砂利のメリット③:雨水の排水性が良い
砂利の駐車場では、水が溜まりにくく、排水性が優れています。
「アスファルト」のメリットを考えてみる
アスファルトのメリット①:維持管理が楽になる
続いてアスファルトのメリットです。1番のメリットは、維持管理が楽な点です。具体的には、
- 雑草が生えにくいので、草取りが不要である(ただし、ひび割れ箇所から生える可能性はある)
- 表面が常に平坦で、陥没がしにくい(地ならしが不要)
がいえます。
アスファルトのメリット②:耐久性が高い
アスファルトは耐久性が高く、長持ちします。一度敷いてしまえば、10数年程度は補修工事が不要になります(ただし、ひび割れの発生はあります)。
「砂利 vs アスファルト」について、最後に
駐車場経営は、利回りを考えると、それほど高くはありません。ただし、地主さんは相続時に売りやすい点を考慮し、駐車場経営をされて方がいます。駐車場を売却する場合は、一度更地に戻す必要があるので、アスファルトより砂利の方が好まれています。
上記から、自分が感じたことは、地主さんが目指すべき姿を1番目に考えること だと思います。次に、借主さんのニーズを捉えていきます。正直、10年先の駐車場が、今と全く違う可能性もあります。電気自動車や、自動運転の普及に伴い、車のあり方が全く違ってくると、借主さんのニーズを把握するのは正直困難です(例えば、家の前に降りた後、駐車場までを自動運転にすれば、乗り降りを考慮しない狭い駐車場で十分になります)。
なので、地主さんのライフプランに合う土地活用を目指してください。何かお困りなことがあれば、下記より問い合わください。